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じゃあ まあいっか

ジャマイカと算数と俺とエビ。。。

【授業1】数を瞬時に認識する力!個数のイメージを養うのには"アレ"が有効でした。

算数-授業シリーズ 算数

こんにちは。ジャマイカで青年海外協力隊として算数を教えているフルタ(@Furuta_Jamaica)です。

 

 

ついに始動した「足し算大改革プロジェクト」

ここまでの経緯や、活動の進め方に関してはこちらの記事でまとめています。

これからは、ジャマイカでの算数の授業の様子を、細かく紹介していきます!

 

僕自身、日本との違いや難しいところなどを日々感じていて、それは他の国でも共通することだったりすると思うので、ぜひ意見やアドバイス等をいただけると励みになります!

では、一回目の授業を振り返ってみます!

 

目次

 

10のまとまりを意識させる

以前の記事でも書いたように、5や10の区切りを意識させることは一年生の算数で重要になってきます。

13は10と3という感覚を持っていないジャマイカの子は本当に多く、これが他学年にわたっての「位取り」の理解の低さの原因の一つになっていると考えています。

 

教具として何を使うか

日本では、この5と10という区切りを意識させるためとしてこのような教具を使っています。なつかしい!算数セットに入ってましたよね。

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実は、この教具にはすごく細かな工夫が施されているんですが、それはジャマイカに来て同じようなものを作ろうとしたときに初めて気が付きました。

それはまた、違う時に書こうっと。

 

ジャマイカで何を使おう?

とはいえ、ジャマイカでは経済的な問題でこういった教具を全員に配ることはできません。

紙や段ボールで何とか作ることも可能なのかもしれないけれど、面倒くさがりのジャマイカの先生がこういったものを時間をかけて作るというのは考えにくいし、持続的じゃない。

 

つまり、

手間と時間、お金をかけず、どうやって10のまとまりを意識させるか。

 

すでに学校にある教具はこんなやつ。

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教育機関に援助をしているインターネット会社からの寄付でもらったらしいブロックです。

多くの学校がこういうものを受け取っているのにも関わらず、使い方が分からず倉庫にしまってあります。これ使える。

 

ブロックがあれば教えられそうじゃん!という感じがしますが、実は一番大事なのはブロックではなく、入れ物の方なんですね。

日本のやり方で言えば、さっきのタイルを置くコイツです。

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「10個が入る入れ物がいっぱいになると、10のかたまりに変身するよ」

という共通認識を持ちながら、何度も何度もかたまりを作る練習を繰り返すことで、やがてそれは位取りの感覚に結びついていきます。

 

ジャマイカでの最善策はこれだ!

色々悩みましたが、僕はこれを使いながらチャレンジすることにしました。

こちら!

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卵のパック!

この中に、さっきのブロックを入れていき、10個入ると満パンになることでまとまりを意識させます。

ただ、実はジャマイカでは”ダース”を使っていて、卵のパックは基本12個入りになってしまってます。

 

そこで目を付けたのがこちら!

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6×5の三十個入りのパック。

これを向きを変えればもちろん5×6になり、5の2列、つまり10のパックを3つ作り出せる!ということになるわけです。

そして、このパックは一つ25円。そこから3つ作り出せるということは、一人当たり約8円ということになります。

また、材質も丈夫で、一度作ってしまえば複数年単位で使っていけそう。

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つまり、

安い!(一人8円)

楽!(切るだけ)

丈夫!(複数年持つ)

 

まあ、実は色々難点はあります。日本の教材と比べるとうまくいかないところがたくさん。

ただ、現実的に今のジャマイカに一番合っている教材はこれじゃないかな。と思っています。

 

個数のイメージを持たせる

というわけで、実際に卵のパックを使って授業をしてみましたが、その前に今回の授業の目的を説明します。

 

まず、ここで問題。

ボールの個数を1秒で当ててください!

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8個です。ただ、この個数を瞬時に把握することはできませんよね。

人間が瞬時に認識できる個数は5までと言われているみたいです。(ジャマイカの子どもは4まで。5個以上になると指で数えないとダメ)

 

では、今度はボールを整理してみましょう。

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こうなっていれば、さっきよりも簡単に8個あると特定できますね。

このように、対象のものを整理してあげて、その個数を認識する練習をすることで、数がどれくらいの多さなのかという感覚を養おう、というのが今回の授業の狙いです。

 

今までのサイコロの教え方

今まで、CalculationTimeの中では、整理するための方法としてサイコロを使っていました。例えば8だったら

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うーん。。どうなんだろう。

パッと視覚的に8と入ってこないような気がする。

実際問題、4年生のクラスでも結局指を使って個数を数えていたし、先生もこの教材を使う意図が分かってないように見えた。

また、繰り上がりの計算を教えるときに非常に使いにくい。

 

サイコロ自体のアイデアは悪くないんだろうけど、もっとシンプルに教えられると思い、次の内容にガラッと変えてみました。

 

卵のパックを使ってみよう

 シンプルにこれでいいんじゃないの?さっきの日本の教材のこれ。

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繰り上がりの計算をすることを考えれば、絶対こっちの方が使いやすいし。

というわけで、授業で使ってみました。

 

実際に授業してみた

卵のパックの使い方を定着

最初は黒板で数を確認していきます。

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色んな置き方があってもいいと思いますが、ここではみんなで丸の置く順番を統一して確認しました。

 

自分で埋めて数を体感

先生の言った個数をパックの中に入れていきます。

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最初は「ワーン。トゥー。・・・」と一つ一つを数えながら入れていく子どもたち。

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しかしやっているうちに、その数がどのくらいの大きさなのかが分かってきて、8と言われると8こをドバっと入れられるようになってきました。

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つまり、数えなくても、この多さが8個だと認識できるようになってきた!成長!

 

そして早入れ競争!

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するんじゃなかった・・・。

 

今日の山場!数を特定しよう!

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先生がそれぞれの数のフラッシュカードを見せ、生徒が数字を答えます!

みんなビックリするくらい問題なく瞬時に言えてた。

 

振り返り

うん。先生たちも本当にうまくやってました!

プランニングセッションのときは「何でこんなことやるの?」みたいな感じだったけど、最後に生徒が数字を瞬時に言えているところを見て「フルタの言ってる意味が分かった」と言ってくれた。

単純に俺の英語力不足かもしれないけど。笑

 

そして、サイコロでは4年生になっても数えてたけど、卵のパックを使ったらすぐ言えるようになった。

その理由は、ブロックを入れる操作活動が効果あったんじゃないかと思う。

何回も何回も入れているうちに、子どもたち「上の一列は何回入れても5だ!」ということに気付いてきて、5以上の数を言ったときはまずドバっと5を入れるようになった。

ドミノではできない活動ですからね。

来年のCalculationTimeに反映させよう。

 

まとめ

 十のまとまりを意識させるためには、ジャマイカでは卵のパックが一番現実的なんじゃないか、という考えでチャレンジしてみることにしました。

ただ上でも書いたように、それではどうしてもうまくいかないところや、やり方を工夫しないといけない場面が出てきそう。

そこはジャマイカの先生と一緒に考えて乗り越えていこうと思います。

 

正直、今進んでいる道が合ってるのかどうかわからなくて不安になることもあるけど、先生たちが前向きに頑張ってくれている分、必ず何か得るものはある。

もし、最終的に失敗でも!先生たちのために何とか成功で終わりたいけどね。

 

ガンバロ!

追記:【授業2】はこちら

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