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じゃあ まあいっか

ジャマイカと算数と俺とエビ。。。

グアテマラの活動に憧れた僕が、真似するのを諦めた3つの理由と今やるべきこと

こんにちは、ジャマイカで算数を教えているフルタ(@Furuta_Jamaica)です。

 

今現在青年海外協力隊員は、世界70カ国以上で約2000人が活動しています。

すごいなぁ。負けないように頑張らないといけませんね。

 

その中でも、算数教育が役目の僕が参考にしたいと強く思う活動をしている国があります。

それはこの国。

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グアテマラです。

一般的に日本の人には馴染みのない国かもしれません。

 

このグアテマラという国で、面白い活動をして帰国された隊員の方がいます。

彼の名は飛鳥さん。実は彼のブログを、協力隊に合格する前からずっと見ていました。

blog.livedoor.jp

彼のブログを見て、すごくいいなと思ったこと。それと、ジャマイカで実践するということについて今日は考えたいと思います!

 

目次

 

グアテマラの活動の歴史

グアテマラは日本のサポートを受け、2006年から算数教育の改革プロジェクトに乗り出します。

その名も、「GUATEMATICA(グアテマティカ)」

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このプロジェクトで作成された教科書は、国定教科書に指定されています。

付録教材等も充実していて、あー日本人が作ったんだなぁって感じの内容になってる。

 

それだけでなく、教員が指導するポイントや指導の流れをまとめた指導書も制作されました。

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すげぇ~。

僕の同期にもグアテマラ算数隊員組はたくさんいましたし、飛鳥さんが帰国される前は11人算数隊員が入っていたと聞きました。

すごいいい流れだなぁ。

 

飛鳥さんの活動

彼の二年間は、こんなブログで要約してしまうような濃さじゃないだろうし、僕の想像するイメージはもしかしたら間違ってたりするかもしれないです。

ただ僕の解釈として、彼が一番大事にしていたことは「先生たちが自分たちで良くして行ける環境づくり」なんじゃないかと思います。

 

飛鳥さんの活動のメインの一つは、研究授業でした。その中ですごく感じたのは、協力隊員の彼が全部やってしまうのではなく、むしろ全部現地の先生が自分たちでやれるようなサポートをしていく、ということ。

 

彼が任期を終えて帰った後でも、その成果がずっと続いていくような活動をされてたんじゃないかなと思います。

いいなあ。協力隊員の目指すべき姿ですよね。

気合入っていろいろやりたくなっちゃうけど、「なにもしなくてもまわっていく」ということが一番理想の活動なのかもしれません。

 

僕も2年間で持続可能な活動をできるよう、研究授業を活動の柱にしていこうかなとも考えていました。

 

ジャマイカに来てみて

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ただ、やっぱり来てみないと色々わからないもので、実際に来てみると色々と感じることがありました。

学習環境、先生のそもそもの算数力、現地の先生が求めていることなど、色々なところに問題や改善点が見えてきました。

 

そして、今の僕が出した決断としては、「先生が自分たちだけでやっていく」という目標は今はいったん置いておこうかな。と思っています。

タイトルでは「諦めた」と書いちゃってますが、放り投げたわけではありません。もちろん、その視点はもっていたいと思いますし、先生が自分たちで全部やれるようになることが一番の望みです。

ただ強く感じたのは、そのステージに到達するためには確かな土台が必要ということ。

 

ジャマイカに算数教育として青年海外協力隊員が派遣されるのは俺が初めて。

だからこそ今は、5年後10年後にジャマイカの先生たちが自分たちでいい授業を作っていける確かな土台を作っていきたいと思っています。

つまり今は、「先生が自分たちだけでやっていく」ではなく「いつか先生が自分たちだけでやっていくためにが俺の役割だと思ってるんです。

 

そう感じた理由とこれからやっていくべきことを考えました。

 

①先生たちが学べるものを作ろう。

グアテマラのGUATEMATICAで教科書と指導書をJICAの専門家がプロジェクトとして作成して国定教科書にした、というのを上で書きました。

これってめちゃめちゃ大事だな、と思います。というのもジャマイカも一応教科書があるんですが、これがなかなかにひどい!笑

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教え方がおかしかったり、ミスプリ大量だったり、習ってないところが復習に出てきててそのまま既習にしちゃったり。笑

先生たち、これをみてどう教えようか考えてしまうわけです。これはまずい。お手本を真似してたらお手本が間違ってたと。

そういう状況を見ると、GUATEMATICAのような、これを見れば授業の基本が分かる!というものを作って教育省内でシェアして先生にも使ってもらえたらなと考えてトライしていますが、ただこれがなかなか大変で。

1~6年までやってたら忙しすぎてさらにガリガリになっちゃいそうなので今は1年生に絞ってトライしてみています。

新規隊員の宿命かな!!

 

 

②授業の楽しさを伝えよう。

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これ字面だけ見てるとなんか薄っぺらい言葉に聞こえちゃうなあ。ただ、本当にこれが真理だな、と思うんです。

というのも、ジャマイカの先生で算数の授業を好きな人が少なすぎる!

 

僕も授業をするのが好きですが、それは子どもたちが変わるということを知っているからだし、それを楽しいと思っているからです。

 

そもそも先生が算数を毛嫌いしていることの多いジャマイカでは、まずこの気持ちを持ってもらうことが第一前提なのかなと思います。

楽しいと思っていないことに対して、ジャマイカの人が自分から何かを作り出そうとするとは考えられない。

誰かの真似でもいい。まずは、自分が指導を変えることで生徒が変わるんだということに気付いてもらいたいと思うんです。そしてその楽しさを感じてほしい。

 それがまず第一のステップじゃないかなと思ってます。

そのためには、ジャマイカ人の大好きな明確な数字を結果として見せてあげられるような仕掛けが必要かな。

 

 

③評価じゃないことを伝えよう。

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 将来的には、自分たちで授業研究をして改善点を見つけて実践していく、というのが実際他の多くの国でも行われていることだし、理想の形だと思います。

今現在では、ジャマイカではお互いの授業を見合う、という文化が全くと言っていいほどないため研究授業を始める前に大切な感覚を伝えておかなければいけないなと思っています。

 

ジャマイカ人の性格として「人の評価を気にする」という点があります。意地っ張りというか。

例えば、今僕が授業を見て回って感想を求められたとき、褒めればうれしそ~に「でしょ」みたいな顔をするし、あまりにもひどくて少しダメ出しをすると「違うの!私はこういうつもりで…!!」と自分を守る。

すごく純粋で嫌いなわけじゃないんですけどね。

それは、小さいころから学歴で多くのことを決められてしまうことや、職をすぐに失ってしまう可能性があることなどから来ているのかもしれません。

 

ただ思うのは、先生。そういうことじゃないんですよ。言っちゃえば、あなたが今いい授業をしてるかしてないかはあんまり興味ないんですよ。

僕たちの興味は、どう授業を改善していくか、ということなんですよ。

 

僕がジャマイカ人に気付いてほしいのは、

授業を人に見せるのは評価をされるためじゃない。次の授業をよくするためなんです!(織田裕二風で)

 

こういう国民性の国では、まずそういう心構えを持ってもらう必要があるな。と感じました。

 

 

3つのやるべきことから

多分、今いきなり研究授業をやりましょう!!!と俺が一人で言い始めても、効率的に進んでいかないと思う。

まずは、

自分で正しい教材研究ができる材料を共有して、

授業を変えることで生徒が変わることの楽しさを感じて、

よりよくするために人の意見を素直に受け入れて授業を改善していく。

これらができるようなサポートをしていれば、いつかジャマイカの先生の方から「やりたい」ってなる。なるんじゃないかな。いや、さすがにないか。

 

まあこういう地道な作業が、5年10年後につながると信じてやっていこう。

 

まとめ

憧れていた研究授業ですが、そこに入るためにはまだまだ乗り越えなきゃいけない課題がある、ということに気付くことができました。

ただ、諦めているわけではありませんし、2年目は2,3校の学校でやってみようかなとも考えています。とりあえず始めてみて発信していくことでみんなの意識が変わる可能性もありますし。

そのために、自分が今積み上げておかなきゃいけないことは少しずつ見えてきましたし、目立たないことになっちゃうだろうけどやりがいはあるなと思います。

ガンバロ!

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